AGE値をご存知でしょうか。AGEという文字が絶妙だと思うのは、それがこのAGEが体内で溜まるほど老化が早まってしまうから。とはいえ、AGEはAdvanced Glycation Endproductsの頭文字なんですがねw
これを日本語に訳すと終末糖化産物と言います。
で、AGEっていったいなに?
AGEはタンパク質と糖が加熱されてできた物質で、強い毒性を持っています。自分の体内でも作られますが、食べ物や調理法によってもAGEが多い食べ物とそうでない食べ物、AGEが増える調理法とそうでない調理法などがあります。よくまとめられている記事がありました。
「タンパク質+糖」×「熱」=茶色く美味しいもの
これを人間に当てはめると、「タンパク質+糖」×「時間」=AGE(老化)となるのです。
ですって。この記事には老化を早める食べ物も載っていました。
(1)ワッフル・パンケーキ
海外の有名レストランが続々と日本へ上陸し、人気を集めているワッフルやパンケーキですが、実はAGE値は高め。高温調理法に加え、バターなどの脂質を多く含んでいるからです。意外なのが、フレンチトーストです。AGE値はワッフル・パンケーキの約3分の1。迷ったらフレンチトーストがおススメですよ。
(2)フライドポテト
自宅で手作りするという方より、ファーストフードで食べるという方がほとんどではないでしょうか。ファーストフードのフライドポテトは、悪玉コレステロールを増加させ心臓疾患のリスクを高めるトランス酸脂肪酸が多い油で揚げているため、ただでさえ高いAGE値に加えて体に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3)ポテトチップス
高カロリー・高AGE値のポテトチップスは、百害あって一利なしです。おやつ時や深夜についつい食べてしまうという方、見直してみてくださいね。
(4)とんかつ・から揚げ
フライドポテト同様に高温調理法のとんかつ・から揚げは、AGE値もぐ~んと高くなります。鶏肉を水炊きにした場合のAGE値は957ですが、から揚げにすると9,732と約10倍になってしまうのです。
(5)ベーコン
朝食やお弁当に多く登場するベーコンのAGE値は、91,577と断トツで高めです。牛ステーキのAGE値は10,058なので、どれほどの数値かお分かりいただけると思います。
http://www.biranger.jp/archives/73764
おわかりでしょうか。食べ物だけでなく調理法によってもAGEが増加していることがわかると思います。こんがりキツネ色のおいしそうなものほどAGE値が高いということですが、これは調理の際の温度の高さによってAGEの増え加減が変わるということ。
オーブン料理や揚げ物は200℃前後になりますが、煮炊きしたものは100度前後にしかなりません。AGEの多い食品・少ない食品に、食材・調理法別のAGE値が記載されています。
例えば、鶏肉。調理法別に記載してあるものを見るとこのようになっていました。
- 蒸し焼き:769
- 水炊き:957
- フライパンで焼く:4938
- バーベキュー:8802
- 唐揚げ:9732
- 丸焼きバーベキュー/皮つき:18520
と、蒸し焼きと丸焼きでは調理法によって約24倍もの差がつきました。
AGEを増やさないためには
食材・調理法ももちろん大事ですが、食べる順番など、ちょっとしたことでAGEは減らすことができます。先ほどたんぱく質×糖、ということを引用しましたが、体内に置き換えると「摂取したたんぱく質」×「血糖値」です。
ということは、血糖値を上昇させないように気をつければよいわけで、例えばゆっくり食事をする、であるとか、野菜⇒肉⇒炭水化物の順で食べる、など。糖尿病予防とあまり変わりません。もっと詳しく知りたい方はAge測定推進協会のHPをご覧ください。