生産性を上げると給料は下がる

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20131015

という記事を読みまして。

たとえば、朝からずっと一生懸命、仕事をしてる(つもり)
で、夕方5時になる。
もちろんその段階では、「いまいちなものしか、できあがっていない」

なので、5時から、当然のように「頑張る」
夜の9時になる
でも、もうちょっと「頑張ったら」、もうちょっとよくなるんじゃないかと思える。

なので、夜の9時から、当然のように「頑張る」
ふと時計を見ると、夜中の12時を過ぎている。
「はっ!」と思って、頑張るのをやめて、終わりにする

なかなかに容易に想像ができてワロタw

会社と労働者の抱える矛盾

というのも御多分に洩れず私が働く会社も似たようなものだから。私は正社員で働いていますが、生産性を向上させれば自分の手取りは減る仕組みになってます。そう。「残業した方が手取りが増える」という仕組みがあるので、仕事の生産性の向上と自分の給料の増額は反比例するんですね。

私は元々起業していたこともあり、生産性は向上させるべし、と思っています。ですが、向上させればさせるほど自分の取り分は減っていく。じゃあ無理に向上させる必要も感じない。

人間って、自分にとってインセンティブのあることを優先して行動します。自分の時間を会社に売ってお金を稼ぐ会社員の場合、社員と言う名の時間売りの個人商店は、なるべく沢山の時間を会社に買ってもらおうとする。なにもおかしくはない。そして仕事をする能力が削られていくw

ところが、仮に生産性を上げるとそれに対して対価が支払われるとなれば…そりゃあ生産性の向上に努めるでしょうね。例えばコストカットできた分の10%はずっとその人に支払い続ける、とか。社員のアイディアで年間1000万のコストカットができれば退職するまで年間100万を給料とは別に支払う。会社は年間900万のコストカット、発案者には毎年100万の給料とは別のコミッション。小さなことでもどんどんコストカットの案が出てくるでしょうねw まぁ、そんなことができる日本企業はほっっっとんどないでしょうけどねwww

経営者にできること

会社ってのは、働いている人にビジョンを見せる必要があると思います。

  • この会社はこういう方向に向かっている
  • これをやればこういうインセンティブがある
  • こうすれば給料が増える
  • どういうスキルが身につく

とか。

残業すれば次の給料日に多めのお金が振り込まれる、というビジョンは明確に見えてるんだよなぁ。けど生産性の向上は、会社からやれ!やれ!と言われても、やったことに対して自分にどういうメリットがあるのかを考え、残業した方がメリットがある、と判断すれば…そりゃ真面目に取り組むわけないですわなw

生産性を向上させることに対しての、従業員自身へのメリットを、きっちり提示してあげることが大事だと思います。

だが経営者は経営者、労働者は労働者

ここまで書いてきて身も蓋もないことを最後に。所詮、経営者は経営者、労働者は労働者なんですよ。日本では労働者にも経営者的考えをしろ、と強要しますがね。

欧州なんかでは、労働者は別に会社の経営状況とか関係なく、与えられた仕事をただ淡々とこなすだけ。それでいいんじゃない?という気もせんではない。だって所詮経営に責任を負っているのは経営者でしょ?同じマインドを労働者にも持て、というのは都合が良すぎるよw

え?私?

うーん、今は労働者の立場なので、損得でしか考えませんね、勿論自分にとっての。ただし、どうやったら生産性が向上するかは結構考えているし案もある。公表するかどうかは…わかりませんw 公表することへのインセンティブが、今の残業代を超えない限りは出さないよ。

ま、最終的に生産性の向上を突き詰められるのは独立した人だけちゃう?知らんけど(・∀・)b

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コメント

  1. […] るのが労働者だとしたら、労働者の良心に頼りすぎていて結局同じでは?結局 「生産性を上げると給料は下がる」のが原因かと。残業代込みの生活設計と。 http://phalco-web.net/1694/2013/10/21 […]

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