BDレコーダーの価格が下がり続けているそうです。あの地デジ移行狂想曲のときにバタバタッと売れてから、値段は下落し、2年前から約4割のダウンだそう。
アナリストの森英二氏は「年末商戦でも、売れ筋は型落ちの商品だった。平均単価は今後さらに下がる可能性もある」と予測する。
ハハッ…悲惨すなぁ。
この状況に対するメーカーの対応
もちろん、家電メーカーもただ手をこまねいているわけではないようです。
こうした中、各社が重視するのは「休みの日にまとめてテレビ番組を見たい」というニーズだ。この結果、大容量化や検索機能の使いやすさに的を絞った製品が増えている。
ターゲットは明確みたいですね。
問題の本質は?
ただね、メーカーにはこう問いたい。そんなニーズ、ニッチすぎるんじゃない?そもそもテレビ離れという時代の流れなわけで、そのテレビを録画してまで見たいと思う層がどの程度の人数いるのか?ということ。
単純に録画するだけなら今のテレビは大抵HDD内蔵ですからそれで録画すればいいですよね。外付けHDDも付けられますし。撮り溜めした番組を見るぐらいでわざわざBDレコーダーを買う必要があるのか?と。普通に考えたらないですわな。
コピーガードだなんだ、と、世界に類を見ない!ガラパゴスな機能を付けた日本の録画機器。まっとうな利用者には迷惑至極な話であります。
しかもBDはデリケート。ヘタすればタバコ煙程度でも故障してしまう。動作も遅い。
スポンサーからの反発がある、ということでCMのオートスキップ機能までなくなってしまった。結局、自分たちの利益が最優先で利用者の利便性を考慮していないのが問題の本質ではないでしょうか。
時代は変わった
時代は変わりました。昔はテレビといえば娯楽の王様。しかし、その前に娯楽の王様だったのは映画でした。その映画から娯楽の王様の地位を奪ったのがテレビという図式でした。
そのテレビも今や、インターネットが普及し、現代人のライフスタイルも多様化してオワコン可しつつあります。情報はインターネットで取得できますし、新聞・雑誌などは早くからその煽りを受けまくっています。そのテレビにしがみつき、休日にテレビを見て過ごす人をターゲットにして無駄に高機能(しかも足かせだらけで使いにくいw)なBDレコーダーを売ろうとしていることに無理があるんじゃないでしょうか。
時代の流れと消費者のニーズをうまくつかんだ会社が新しい潮流を起こしていく。そういうことが日本の企業からあまり起こってきませんよね。スマホだってそう。結局爆発させたのはAppleのiPhoneでした。様々な機能が一つの携帯電話に集約できる。電話も、メールも、インターネットブラウザも、地図も、カーナビも、カメラも。そして、テレビ録画したものもスマホで見られる時代です。いつまでも固執するジャンルではないと思います。
まとめ
もっと違うもの売りましょ。日本の底力はもっとあるはずです。
引用元:http://www.sankeibiz.jp/smp/business/news/130219/bsb1302190816000-s.htm